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鎌倉・歴史の散歩道―中世の香りを残す古都を歩く

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種別: 古本 タイトル: 鎌倉・歴史の散歩道―中世の香りを残す古都を歩く 著者: 安西篤子/監修 出版社: 講談社(講談社カルチャーブックス) 発行年: 1993年 説明:  うららかな春の日差にさそわれると、つい軽い靴をはいて外へ出 たくなる。  鎌倉へ移ってくる前の私は、むしろ出不精だった。たまに外出しても、すぐ車に頼ってしまう。けれども鎌倉へきてからは、よく歩くようになった。  なぜだろうかと考えてみた。 どうやら鎌倉の道は、人に優しいらしい。  車の往来の激しい大通は別として、ちょっと横へ折れれば、閑静な小径がいくらもある。 毛並のふさふさした洋犬を連れた、髪の長い美しいお嬢さんに出合うのも、そんな道である。  通る人もめったにない道の傍に、崩れかけた石段があり、登りつめたところに小さい祠が見える。石段脇に立っている由来書によれば、青梅聖天とある。むかし 源頼朝が病気にかかって、しきりに青梅を食べたがったが、鎌倉中どこへ行ってもみつからない。探しあぐねた家来がここまできたところ、木に鈴なりの青梅がみつかった。 もいで帰って頼朝にさし上げると、病気はたちまち治ったという。  石段の下にはいまも梅の木があり、ちいさい青梅の実が、点々となっている。それを眼にすると八百年の歳月があっという間に消えて、頼朝も身 近な人物に思える。 そんなところが鎌倉という町の魅力であろう。  鎌倉を歩くなら、なんといっても谷戸に限る。鎌倉は山に囲まれているが、その山裾の深く切れこんだ部分が、谷戸に当る。よくもここまで、 と思うほど、 谷戸の奥まで家が建っている。 建仁寺垣のむこうに、枝ぶりもみごとな紅梅をみつけるのも、鶯の初音を聞きつけるのも、こうした谷戸歩きの折である。季節の移り変わりを肌に感じるのも、谷戸の楽しみのひとつであろう。 (本書の「私の鎌倉歩き」より) コンディション:B カバー上部折れ、擦れ コンディションについて A: 新刊並みにきれい。 B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。 C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。 D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。 E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。

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