
種別: 古本
タイトル: 音楽のおしえ
著者: 高橋悠治
出版社: 晶文社
発行年: 1976年
説明:
これらの文章は、「ことばをもって音をたちきれ』以後、晶文社
の島崎勉さんがあちこちの雑誌からあつめてくれたものだ。
これらを書いていた時、ぼくの音楽に対する考え方も変化しつつ
あった。だから、これらは過渡期の産物と言ってよい。ある立場を
文章で確認するのではなく、書くこと自体が考える過程でもあった。
作者にとっては、まちがいなく昨日の思想にすぎないこれらの文
章をあつめて刊行するのは、ここで一応達した結論や、一時的解決
の発表ではなく、読者に対する問題提起(それは音楽の領域にとど
まるものではない)であり、それを手がかりにして各自の別な結論
に達すれば、それでよいだろう。その意味で、文章にはほとんど改
定の手をくわえていない。
これらを書いた者にとっても、いつかは同じ問題に立ち帰り、考
えなおす日はくるだろう。ものを考えるのは、輪をえがいてまわる
ようなところがある。うまく遠心力がはたらけば、それは出発点の
思想からどんどんはなれてゆくだろう。
一九七六年六月十四日
高橋悠治
(出版社説明文)
コンディション:C
カバー上部折れ、擦れ、汚れ、焼け。角つぶれ。天しみ、焼け。ページ焼け。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。