
種別: 古本
タイトル: むらさきの花
著者: 高田 敏子
出版社: 花神社
発行年: 1976年
説明:
身辺雑記のようなものばかりですが、大久保憲一さんのおすすめで、ここにまとめることができました。
大久保さんには『愛のバラード』『砂漠のロバ』のときにもお世話になっています。
私は、書いたものをまとめるとき、いつも気が重く、悲しく恥しい思いにとらわれてしまいます。
大久保さんが「花神社」を創立されたとき 「次の詩集を出しましょう」といってくださったのでしたが、そのまま二年が過ぎてしまいました。その間もずっと声をかけていただいたおかげで、ようようまとめることができたのでした。
ふだんは年齢のことなど余り思わないのですけれど、書いたものの中には、はっきりと年月の流れがあって、もう冬枯れの季節に来ていることを思います。人生は夢の間、ほんとうに、と思わずにはいられません。
その夢の間の日記がわりが私の詩ということなのでしょう。 まとめるはずかしさもそのためと思いますが。 新しい詩集が一つ増えるということはやはりうれしくて、その機会を与えてくださった大久保さんに、心からのお礼を申し上げます。
なお、吉田千鶴子さんに、美しい絵を飾っていただいて、そのご好意がいっそう、まとめるたのしさを与えてくださいました。
千鶴子さんは、新鋭版画家吉田穂高氏の夫人でいられ、日本版画協会に属していられます。長年のおつきあいに甘えての私の願いをかなえてくださいました。厚くお礼を申し上げます。
一九七六年八月
高田 敏子
(本書「あとがき」より)
コンディション:B
箱入り。箱縁傷み&破れ、焼け、しみ。背焼け。本体良好。ページ焼け。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。