
種別: 古本
タイトル: 葉でわかる樹木 625種の検索
著者: 馬場 多久男
出版社: 信濃毎日新聞社
発行年: 2001年
説明:
この本は、既に刊行されている「冬芽でわかる落葉樹」の姉妹編として、春、夏 秋期までの樹木を 『葉でわかる樹木」として著したものである。
最近、身近な自然を知るために各地で森林の調査や観察会が盛んに行われている。このような調査や観察は、最初に森林を構成している樹木の名前を正しく知ることが大切である。 樹木の名前は先輩に教えていただくか、個人的に図鑑などで検索する方法がある。 しかし、現在刊行されている多くの図鑑は花、果実、葉樹皮、冬芽などの形態の違いを総合的に取り扱った検索表により分類したものが多く、花は咲いている期間が短く、季節によっては観察できない器官であり、識別することが困難になる場合が多い。
その点、葉は樹種ごとに形態が異なっており、 表裏面の葉脈や毛などの情報が多く、長期間いつでも観察できる大切な器官であるといえる。
本書ではまず、情報の多い葉の形態を詳しく観察し、識別するために工夫した検索表を掲げた。 この検索表と葉の写真により樹種を同定するか、 または同定が困難な樹種について、より詳しく調べるための目安までをつける。
「次に、葉脈や毛の細部が比較できる解説編で検索する。 そのために解説編では、 葉の裏面を4倍に拡大した写真、 さらに、 葉を等倍で比較できる表裏面と花と果実の写真もつけた
しかし、葉の形や色は採集した場所により違いがあるので、 すべて正しく言葉で表現することは困難である。 また、 一年枝でよく成長した長枝につける葉と、二年枝以上につける葉または短枝に束生する葉は異なっている。 ここでは、日常的に観察できる長枝や短枝につける標準的な葉や、 各樹種の特徴が現れている葉について取り扱った。 葉の全形写真は、光沢や波状などの質感を考えて、すべて自然光で撮影した。
葉をつけている時期でも冬芽は形成されており、早ければ7月以降は分類の大切な器官となるために 『冬芽でわかる落葉樹』 の併用を薦めたい。
(本書「はじめに」より)
コンディション:B
カバー上部折れ、擦れ。角つぶれ。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。