
種別: 古本
タイトル: 花の湿原 霧多布
著者: 伊東 俊和
出版社: 北海道新聞社
発行年: 1995年
説明:
霧多布湿原を訪れるたびに、 その花の美しさばかりでなく、なにかほっとする温かいものを感じていたが、いつしか、それはこの湿原とここに住む人との距離かもしれないと思うようになった。
霧多布湿原は周囲を集落に包まれている。 湿原のすぐ
そばに人の生活がある。 それでいてこれだけの花畑が残されているというのは、 奇跡のように思える。
湿原は住む人々にとって前庭の花畑。 窓をあければ季節の花が楽しめ、買い物の行き帰りには、タンチョウにあいさつができる。 都会人にとっては、 なんとも夢のような暮らしがある。
もしかすると、 この湿原に咲く花たちは、その美しさの中に、この湿原とともに暮らしてきた人々の優しさを伝えているのかもしれない。
湿原の川辺。 水がつくった不思議な造形を前にしばらく腰を下ろし、音もなくゆるやかに流れる川を眺めているうちに、 アイザック・ウォルトン (ISAAC.WALTON/イギリス) が書いた 「釣魚大全」 の、 最後の一行が浮かんできた。
“Study To Be Quiet! 静かなることを学ベー”
霧多布湿原を楽しむ穏やかな一日。
(本書の「はじめに」より)
コンディション:B
カバー上部折れ、擦れ。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。