
種別: 古本
タイトル: 自然保護を考える
著者: 信州大学教養部自然保護講座/編
出版社: 共立出版
発行年: 昭和53年
説明:
信州大学では、一般教育課程に「自然保護」という総合科目を設けている。これは、関連し合うできるだけ多くの学問分野からの話題提供をもとにして、自然環境を主とした、人間の環境をめぐるさまざまな問題を考えようという試みである。 自然保護というとき、生物界の諸問題が大きくクローズ・アップされてくるのは事実だが、決してたんに生物学的に 片づけてしまえるものではない。
自然は人類生存の基盤であり、自然保護とはその基盤を守ることである。したがって、 現代の自然保護は心情的なものであってはならないという議論をきく。たしかに、生物の生産力や自然のもつ環境安定力・浄化力といった側面は、当然のことながら大きく評価しなければならない。といって、いわゆる心情主義を否定しなければならない理由はみ当らない。むしろ、それは、われわれのこころの問題として、あらためて考え直さねばならぬことがらといえよう。
ヒトもまた生物の一種であり、自然界の一員であるかぎり、他の生物たちと一定の関係を維持していかなければ、生存することはできない。この関係は、生物をとりまく水や空気など、いろいろな環境条件の変質によって直接・間接に影響をうけることになる。 この意味において、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染などの、いわゆる公害もまた自然破壊の一環として考えるべきものであろう。
(本書の「まえがき」より)
コンディション:C
ビニールカバー付き。表紙反れ、折れ。三方焼け。ページ焼け。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。