種別: 古本
タイトル: パリで泊まる プチ・ホテル
著者: 吉村 葉子/著、宇田川 悟 /写真
出版社: ?平凡社
発行年: 1998年
説明:
ちょっとした贅沢のために
世界中からツーリストが訪れるパリには、大小とりまぜ約1300軒のホテルがあるといわれている。数字を見る限り、決して多いとはいえないが、パリという町が東西12キロ、南北に9キロの、小ぶりな楕円形にすっぽり納まってしまうことを思えば、相当な軒数といえるだろう。 デラックスからエコノミーまで、宿泊者一人一人のニーズに見事にこたえ、彼らにパリという町の魅力の神髄を知らしめるのもホテルの役目。 ホテルのアドレスから漂う、その地区がもつ独特な雰囲気に触れ、さらに旅情を高めようではないか。
本書に収められているプチ・ホテルの取材を進めながら、あることを実感した。 パリは名にし負う観光都市だから、珠玉のごとく立派なホテルが集まっている。 溜息が出るような宝石店が並ぶヴァンドーム広場のホテルリッツやコンコルド広場のホテル・クリョン、シャンゼリゼ地区のプラザアテネ、サントノレ通りは大統領官邸はす向いのホテル・ブリストルなど、 超豪華なホテルがいくつもある。 ほかの町では味わえないような 優雅さと気品あふれる花の都パリならではの夢のホテルだ。 どこも名実ともに申し分ない。 その一方で、心からパリを愛し、パリに滞在したいという強烈な願いのもとに、パリにやってくる人々を暖かく迎える安宿がある。 そして、その両者のちょうど中間に、 本書がお勧めするプチ・ホテルがある。 パリという町の華麗な部分と、半ばセンチメンタルなパリ派が望む、 パリの路地裏の郷愁を併せもつのが、プチ・ホテル。
フランス政府観光局がランク付けとして、星印をたくさん付けたりっぱなホテルに泊まり、リッチな気分に浸るのがパリ旅行の入門編だとしたら、サン・ジェルマンやセーヌ河に浮かぶサン・ルイ島、学生で賑わうカルチェ・ラタンのプチ・ホテルを予約するのが上級編といえそうだ。ホテルリッツを定宿にしている名門王家やアラブの大富豪には分からない、かといってヒッチ贅沢が許される、 今の私たちにふさわしい宿が、本書に収めたパリのプチ・ホテルである。かといって、ヒッチハイカーでは味わえない、肩の力がスーッと抜けるようなシックな癒しの旅の宿。 ちょっとした贅沢が許される、今の私たちにふさわしい宿が、本書に収めたパリのプチ・ホテルである。
(本書の説明文より)
コンディション:C
カバー上部折れ、擦れ。背上部折れ。ページ縁焼け。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。