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(Soleil松陰神社前)エルスケン 巴里時代

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種別: 古本 タイトル: エルスケン 巴里時代 著者: エド ファン デル エルスケン、中野 恵津子 /訳 出版社: リブロポート 発行年: 1985年 説明: 最初から私事で恐縮だが、一応自分の写真が世に認められたのは、 第一回A・P・A賞「ミステリ一のための試作」 という作品だった。 1961年、 21才のときのことだった。 モデルは当時ハイミナールやスキャンダラスなつっぱりの臭いに満ちた女優 柏木優子16才。 ぼくらがたむろするのは新宿二丁目のダンモ喫茶 "キーヨ”、アート・ブレーキーのモーニン。そして巷は60年アンポで騒然。荒んだ貧しい暮らし、それでもものを創るエネルギーだけは体中に溢れかえっていた。その頃、ぼくに決定的に突き刺ってきた写真集が二冊あった。 そのひとつは細江英公の「おとこと女」、そしてもうひとつはエルスケンの 「セーヌ左岸の恋」 だった。 細江さんは、そうは言わないが、 「おとこと女」の原形はエルスケンの「セーヌ左岸の恋」ちがいないと、ぼくは確信している。 エルスケンの時代は1950年、 彼の歳は25才、 場所は第二 次大戦直後の解放感あふれるパリ、思想も風俗もいっしょくたに世界の若者の心をゆさぶった 実存主義青年発祥の地、サンジェルマン・デ・プレ オランダからパリに行くトラックを乗り継いで、ローライコード1台とイルフォードのフィルム2本を持ってやってきた若者エルスケンは、この地に耽溺し、やがて内側からその生活を記録しはじめる。 水銀が腐触してしまった鏡の前に立つアンの写真につくづく魅入っていたあの頃のぼくには、エルスケンは正に青春そのものだった。 時すぎて二十数年、80年代半ば。 人々は一応自分を中流といい幸せという。 写真は世にはびこり信じ難く大量に生産され消費されていくいま、 腐触した鏡のむこうからぼくを射ったアンのような写真は残念ながら一枚もみあたらない。 (本書の序文(篠山紀信)) コンディション:C カバー上部折れ、擦れ。背上部折れ。天しみ。ページ縁焼け。 コンディションについて A: 新刊並みにきれい。 B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。 C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。 D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。 E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。

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