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粗食派の饗宴

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種別: 古本 タイトル: 粗食派の饗宴 著者: 大河内 昭爾 出版社: 文化出版局 発行年: 昭和62年 説明: このたびの随筆集には、意識して食と文学と人のかかわりの深い文章をえらんでみた。 「毎日新聞」に連載した「食べもの抄」にちなんで、 「食べもの抄、人の章」という表題にしたが、サブタイトルのようだといわれて、随筆の中の「粗食派の文学と美食派の文学」 にかこつけて、食通でもなく、美食派でもない私は、「粗食派の風景」と題した。ところが、絵を描いている長男が、木枯にふかれてゴミ箱をあさる犬を連想するといい出した。あわてて「風景」のかわりに、 「饗宴」という華やいだ文字をそえたのである。 食としかいいようのない文章を並べたのを、田舎料理の宴とみたてて貰えると辻つまが合う。美食、飽食をいわれる時代だが、それはあくまで現象であり、風俗である。本質は必ずしもそうではない。むしろ粗食の方にこそ、食を大事にする志がひそんでいる。 田舎料理や粗食が、気取った都会料理や美食よりも私にはよほど好みにあっている。つま美食をたんのうする胃袋も能力ももちあわせていないのかもしれない。 素朴をよしとするものではあるが、野幕は元来嫌いである。 都会派を気取ってもつけ焼刃なのは野暮としかいいようがなく、田舎を語っても自然なものは素朴というべきであろう。自然そのものが野暮なわけはない。 (本書の「あとがき」より) コンディション:C カバー上部折れ、擦れ、汚れ、焼け。背上部折れ、焼け。角傷み。ページ焼け。最後の見返しに古本値段シール剥がし跡あり。 コンディションについて A: 新刊並みにきれい。 B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。 C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。 D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。 E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。

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