
種別: 古本
タイトル: 飲み食いのこと
著者: 高橋義孝
出版社: ゆまにて出版
発行年: 1976年
説明:
活版印刷。
日常の会話の中では「食う」「喰う」という言葉は使うが、文章の中ではこの言葉はどうもあま使いたくない。しかし「飲み食い」と云う場合、「飲み食べる」はおかしい。どうしても「飲
み食い」になってしまう。
さてここに集められた各文章は、いずれも一度新聞なり雑誌なりに発表され、のちに私の随筆集のどれかに載せたものばかりである。中には二度の勤めではなしに、三度の勤めをさせられたという文章もあろうかと思う。 出版社が私の既刊の随筆集の中から「飲み食い」に関するものを集めて本にしたいというので、こういう本が出来上った。
飲み食いで強く私の印象に残っているのは、故内田百閒先生の飲み方、食べ方である。 ものをおいしく食べる、おいしく飲む、その食べ方、飲み方を私は内田先生からいろいろと教えていただいた。内田先生もそうであったが、私も何はどこそこの何でなければいかんというようなリゴリストではない。そうかと云って食べるものは何でもいいというのでもない。おいしいものがいいに極まっている。そしてそのおいしいものは私にとって段々少くなって行く。 それが少し淋しい。
(本書の「後記」より)
コンディション:C
カバー上部折れ、縁焼け、擦れ。背上部折れ、焼け。天焼け、しみ。小口焼け。ページ焼け。最後の見返しページに古本値段シール剥がし跡あり。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。