
種別: 古本
タイトル: 刺しゅう ノルディスカ作品集
著者: 真田武夫
出版社: 雄鶏社
発行年: 昭和50年
説明:
スウェーデンの刺しゅうについて
スウェーデンの刺しゅうは、 他の北欧諸国のものと密接な関連性をもっていますが、スウェーデン特有のものに、次のようなものがあります。
19世紀後半に現われた花のモチーフを、木綿地にステム・ステッチやサテンステッチで刺したものでH?lsingland (ヘルシングランド) 地方のDelsbo (デェルスボー) 刺しゅう、
Delsbo刺しゅうの変形であるJ?rvs? (ジェルベスヨー) 刺しゅう。 また変わったものでは北部地方で17世紀頃から作られている白樺の樹皮に刺しゅうしたものでN?versom (ネーベルセム) と呼ばれる刺しゅうがあります。
歴史的な作品としては、ストックホルムのノルディスカ博物館に展示されているスコーネ地方のもので、 非常に手のこんだ馬車のシート用の作品で“アダムとイヴ”が有名です。
その他、 Halland (ハランド) 刺しゅうでtjell-shaped (シェルシェイプッ)と呼ばれる横長の壁かけで、モチーフに針葉樹の葉を多く使ったものや、地方で何世紀もの間作られ、家庭用の敷布や装飾に使われているH?lesom (ヘレソム) カットワーク刺しゅうもあります。
現在のスウェーデン刺しゅうは、最大の効果を得るため簡潔なデザインを用い、色彩やステッチに技巧をこらす傾向になっています。 明るい色彩を使ったいわゆるスウェーデン刺しゅうの例外として、17、18世紀以降オリエント刺しゅうに代って、西ヨーロッパの流行からヒントを得た完全に自由なスタイルのblekinge (ブレーキング) 刺しゅうもあります。
今日特に人気をよんでいるのは、粗いキャンバスにカウント・クロスステッチで刺すものや、著名な刺しゅう家たちによる創造的ステッチによる刺しゅうで、この本に収録されている作品群は、後者に属するものです。
(本書の説明文より)
コンディション:C
カバー擦れ、縁傷み。ページ焼け、撚れ。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。