
種別: 古本
タイトル: 天味無限の人
著者: 小島 視英子
出版社: 彌生書房
発行年: 1994年
説明:
小島政二郎さんの伴侶の小島視英子さんのエッセイです。
冒頭の文章から素直な感情がみてとれます。
まさに小島政二郎さんは世にとどろいた食通家。小島視英子さんから見た小島政二郎さんが語られています。
「その時は、こわかった。いよいよ小島のヨメさんになる。ヨメさんならば、当然食事の世話をしなければならない。私が作った料理を小島の前に並べなければならない。
ほかのことはまあ良いとして(と、愚かにもその時はそう思った)、一体私は小島に何を作って食べさせたらいいのだろう。まずどんな料理だって気に入る筈はなかろうと思った。
はっきり云ってまるで自信がなかった。
相手は普通の男じゃない。食べものに小島がどんなにうるさい舌を持っているか、食通としての彼の名は天下にとどろいている。
結婚前の永い付き合いで、私自身もこの眼でまぎれもないその食通ぶりをイヤというほど見せつけられている。」
コンディション:C
カバー擦れ、汚れ、縁傷み。最後の見返しに古本値段シール剥がし跡あり。
コンディションについて
A: 新刊並みにきれい。
B: カバーの折れや擦れがある。ページの焼けはない。
C: カバーの折れや擦れが目立つ。ページの縁周りに焼けがある。しみや汚れがある。
D: カバーの折れ、擦れが目立つ。ページ全体が焼けている。しみや汚れが目立つ。
E: カバーの折れ、擦れ、汚れ、破れが目立つ。ページ全体の焼けが強い。しみや汚れが著しい。